新食研は2009年7月に発会した地域食支援の実践団体です。コロナ禍でリアルでの活動が難しくなりましたが、ワーキンググループのオンライン化、ハイブリッド化を進め、現在をリアルでの開催も含め、3形態で活動しています。
私たちが真に目指すものは「最期まで口から食べられる国、日本」です。多くの地域と結びつき、目標達成を目指したいと考えています。
【代表挨拶】今から15年以上前、私は新宿で「食支援を軸に、人がつながり、学び合う場をつくりたい」と思い、新宿食支援研究会を立ち上げました。気づけば月日は流れ、多くの仲間が集まり、数えきれないほどの活動が生まれました。 その歩みは、他地域と比べても胸を張れるものだと感じています。
新食研は、生き物のような場です。関わる人の背景も、立場も、思いも違う。それでも皆、自分の仕事を終えた夜に集まり、真剣に語り合い、ぶつかり合い、笑い合う。3人の日もあれば15人の日もある。どの日も、熱量だけは変わりません。
私は還暦を迎えましたが、若い世代のエネルギーを間近で浴びるたびに、自分の中にも新しい火が灯ります。 この場には、年齢や職種を超えて力が循環する瞬間が確かにあります。
私が大切にしている言葉に、スティーブ・ジョブズの「点と点をつなぐ」という話があります。 どんな経験も、どんな出会いも、未来のどこかで線になる。 新食研で生まれる「点」も同じです。一見、食支援と関係がなさそうに見えることも、いつか誰かの実践や人生とつながり、意味を持つ。そんな瞬間を、私は何度も見てきました。
これからの新食研は、Reboot(再起動)のフェーズに入ります。 若い世代が育ち、実践が広がり、多職種のつながりがさらに深まる。 私は老兵ではありますが、まだまだ現場で火を焚き続けます。
新宿食支援研究会は、学びの場であり、育つ場であり、つながる場です。 これからも皆さんとともに、新しい点をつくり、未来へ線を描いていきたいと思います。 どうぞ、これからも新食研に力を貸してください。そして期待してください。
新宿食支援研究会代表 五島朋幸

【MTK&Hとは】新宿区では、口から食べるための支援を必要とする高齢者が1万人を超えると推測される。むせ込み、食欲低下、痩せ、食形態の不一致――こうした日常の「小さな異変」が、地域のあちこちで静かに積み重なっている。
しかし、専門職が一人ひとりに対応するだけでは、この大きな地域課題を解決することはできない。だからこそ、新宿食支援研究会は「最期まで口から食べられる街、新宿」を掲げ、地域全体で食支援を生み出す仕組みづくりに取り組んでいる。
その中心となる考え方が 「MTK&H®」 だ。
- M(見つける人); 食や栄養の異常に気づく人。家族、近隣、介護職、飲食店、誰でもなれる役割。
- T(つなぐ人);異変を感じたとき、適切な支援者へ橋渡しをする人。地域の“ハブ”となる存在。
- K(結果を出す人=支援者); 専門職や支援者として、実際に食べられる状態をつくり出す人。
- H(広める人);MTKの考え方や知識を社会に伝え、地域の学びを広げる人。専門職が担うべき社会教育の役割。
この4つがそろうことで、地域には「食べられない」を「食べられる」に変える力が無限に生まれる。 たとえば、むせ込みが激しい人は、調理の工夫で最期まで食べられるようになるかもしれない。痩せてきた人は、家族のちょっとしたサポートで食事量が戻るかもしれない。専門職だけでは届かない領域を、地域の人々が補い合うことで、街全体が“食べる力”を支える。
新宿食支援研究会は、この仕組みを 「MTK&H®」 として商標登録し、地域の未来をつくる活動を続けている。 「最期まで口から食べられる街」を本気で実現するために、専門職と地域社会がともに学び、動き、支え合う――そのための合言葉が、MTK&Hである。
【食支援サポーター講座】新宿食支援研究会では、「MTK&H®」という活動指針のもと「なにか食に問題がある方を見つける人、それを適切な方につなぐ人、結果を出す人」を社会で生み出すために必要なのは「広めていくこと(社会教育)」です。
そこで、新宿区内では、「超会プロジェクト」(代表 森岡真也)が「食支援サポーター講座」を運営しています。新宿内の多くの方に食支援の知識を持っていただくことを目的に、老若男女、様々なシーンで講座を開催しています。
